財産開示を拒む親族の管理下で介護されている方(成年被後見人)の成年後見人選任に成功した事例
ご相談・ご依頼のきっかけ
ご相談者様は、遠方に住むお父様の認知能力が十分でないと疑われるにもかかわらず、お父様と二人きりで同居していたご相談者様の妹(独身)がお父様をご相談者様に事前に何の相談もなく介護施設に入所させた上、お父様の財産管理状況の開示にも一向に応じてくれないとしてご相談にいらっしゃいました。
事件概要
ご依頼者様は、そのお父様の認知能力が十分でないと疑われる状況にあるにもかかわらず、ご依頼者様の妹がお父様をご依頼者様に事前に何の相談もなく介護施設に入所させた上で、通帳や印鑑の管理などその財産管理を一手に担い、ご依頼者様がお父様の財産状況の開示を求めても一向に応じませんでした。ご依頼者様は、妹によるお父様の財産の私的流用などのおそれを感じ、家庭裁判所に対する成年後見人選任手続の申立てを弊事務所にご依頼くださいました。
結果
当方から家庭裁判所に対してお父様の成年後見人選任手続きの申立てを行いました。その後、妹の側から成年後見人選任の必要性について不必要との意見が提出されたものの、医師によるお父様の鑑定や家庭裁判所調査官によるお父様や妹に対する調査などが順次行われ、申立てから約1年2カ月後に無事お父様の成年後見人(第三者の弁護士)が家庭裁判所によって選任されました。
解決のポイント
お父様の認知能力に関して当方がご依頼者様や他の親族などの陳述書を予め丁寧に作成し家庭裁判所に提出したこと、妹からの成年後見人選任不要の意見に対し丁寧に反論したことで無事成年後見人の選任に至ることができました。
受任から事件解決までの期間
約1年2カ月
同様のお悩みをお持ちの方はできる限り早い段階でのご相談をおすすめいたします。